・回線が遅い、不安定な場合の対処法
・料金が高い場合の確認事項
・サポート品質がいい回線
・営業から契約してしまった場合の対処
・引越しの際の考え方
乗り換え理由、自分の現状によって最適な乗り換え先は変わります。
ですが、場合によっては乗り換えしないほうがいい可能性も。
僕は今まで訪問販売や催事等で光回線を何百件と売ってきて、色々なパターンを見てきているので正確なアドバイスができます。
無駄な乗り換えをして、手間ばかりかかってしまう乗り換えだけはしないようにしましょう。
この記事を読めば、自身は本当に乗り換えすべきか、乗り換え先はあっているか、お得に乗り換えできそうかの判断材料になります。
乗り換えを考えている方の一考になれば幸いです。
大手光回線の訪問販売5年
常に売り上げトップ3位以内
5社を超える代理店に光回線の教育
スマホ,PC等の販売、初期設定3年
個人宅のWi-Fi調査500件以上
デジタル庁から【デジタル推進委員】に任命
一般社団法人 日本支援技術協会から【デジタルアクセシビリティアドバイザー】に任命
あなたが乗り換えを検討している理由
乗り換えを考える方の理由は主に以下の5つでしょう。
それぞれ解説していきますので、ご自身の乗り換え検討理由の章をみてくださいね。
①回線が遅い、不安定
Wi-Fi環境に対する処置、検証もしていないのに安易に乗り換えても手間や時間ばかりかかっておすすめしません。
もし対処をしていないのでしたらこちらの記事を読んでみてください。
対処をしても変わらない場合は、下の章をお読みください。
【回線自体】を乗り換える
色々と対処を試したけど、速度が遅い、不安定な場合は回線起因による速度低下です。
具体的には、お住まいの地域の【利用中の回線】の利用者数が多くて混雑している可能性が高いです。
なので乗り換えるのであれば回線業者を乗り換えるのではなく、回線自体を乗り換えるのがいいです。
例えば、ソフトバンク光→ドコモ光への乗り換えは回線自体は同じフレッツなので、完全な乗り換えになってません。
光回線の仕組み
光回線は1本の光ファイバーを最大32世帯で共有するようになっています。
ご近所でマックスの32世帯使ってて、それぞれの世帯の使い方がハードな使い方をしていたら同じ回線間で乗り換えをしても、ご近所さんも同じ回線を利用してるので劇的に速度は改善しないということです。
ということは、回線が空いている利用中の回線とは全く違う回線に乗り換えればいいのです。
「じゃあ空いている所はどうやって知ればいいの?」って話なんですが、利用する地域や設備状況にもよるので、残念ながら契約して使ってみないと分かりません。
そう、乗り換えは博打要素が強いです。
ただ極端に遅くなることは稀なので(プロバイダ、回線側からすると、いい環境を提供しないとお客さんが離れるから)、博打でも乗り換えたほうがいい判断といえます。
光回線の種類
光回線の回線の種類は以下の4種類。
利用している回線から全く違う回線に乗り換えることで、ネットの安定性が改善される可能性があります。
※絶対に速度が改善されるわけではありません。
- フレッツ回線
-
天下のNTTであるフレッツ光です。
ほぼ全国で使えますが、プロバイダを自分で選んで別途契約する必要あるので合計料金は他社回線に比べて高い。
- 光コラボレーション
-
フレッツ回線をプロバイダが借りて回線とプロバイダをセットにして展開している光回線サービスで、会社は500社以上あります。
独自のサービスを付随してたりします。
回線はフレッツと同じなので回線品質はフレッツと一緒、だけど料金は安いです。
しかしプロバイダによって保有する設備、利用するユーザー数、接続方式が違うのでプロバイダを変えるとネットが安定することもあるが、その逆の結果になることも。
代表的な光コラボレーションの種類と利用可能地域(下に表が開きます)
スクロールできます光コラボレーション 運営会社 提供エリア ソフトバンクグループ株式会社 フレッツ光と同じ 株式会社NTT ドコモ フレッツ光と同じ ビッグローブ株式会社 フレッツ光と同じ GMOインターネットグループ株式会社 フレッツ光と同じ ソニーネットワークコミュニケーションズ フレッツ光と同じ 株式会社NTT ドコモ フレッツ光と同じ 株式会社NTT ドコモ フレッツ光と同じ ニフティ株式会社 フレッツ光と同じ 代表的な光コラボレーション一例 - 電力系回線
-
電力会社が提供している光回線なので、利用できる地域は限られてます。
独自回線なので回線速度が早い傾向にあるが、結局は利用地域によります。
電力系回線の種類と利用可能地域(下に表が開きます)
スクロールできます電力系光回線 電力会社/運営会社 提供エリア 中部電力系グループ/
中部テレコミュニケーション愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、長野県 関西電力系グループ/
ケイオプティコム大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、福井県、和歌山県 中国電力系グループ/
エネルギアコミュニケーションズ広島県、岡山県、山口県、島根県、鳥取県 四国電力系グループ/
ST Net香川県、愛媛県、徳島県、高知県 九州電力系グループ/
九州通信ネットワーク福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 電力系回線一覧 - ダークファイバー系
-
NTTが以前敷設した余っている光ファイバーをダークファイバーと呼びます。
高速で安定した通信が可能という謳い文句が乱立しているが、実際はそうでもないです。
僕はNURO光の販売経験があって、ここだけの話一番クレームが一番多かった印象です。
ダークファイバー系の種類と利用可能地域(下に表が開きます)
スクロールできますダークファイバー 運営会社 提供エリア ソニーネットワーク
コミュニケーションズ北海道、宮城県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、広島県、岡山県、福岡県、佐賀県 KDDI 北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、東京都、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木、新潟、長野、山梨、石川、富山、福井、鳥取、岡山、島根、広島、山口、香川、徳島、愛媛、高知
(NURO光のOEM。多数あり)株式会社Invincible NURO光と同じ ダークファイバー系回線一覧
フレッツ回線≒光コラボレーションなので、そこの間での乗り換えはあまり効果がない可能性があります。
乗り換え先の回線速度
乗り換えで速度が改善されるかどうかは、使ってみないと分からないという本質の部分について説明してきました。
それでも乗り換え先の速度は気になる・・・という方のために、みんそくさん(みんなのネット回線速度)で代表的なプロバイダの回線速度を記していきます。
あくまでも参考程度でお考えください。
回線名 | 下り速度 | 上り速度 | 平均ping |
---|---|---|---|
ソフトバンク光 | 319Mbps | 273Mbps | 15ms |
ドコモ光 | 278Mbps | 251Mbps | 20ms |
ビックローブ光 | 264Mbps | 236Mbps | 18ms |
GMOとくとくBB光 | 275Mbps | 301Mbps | 18ms |
So-net光 | 268Mbps | 273Mbps | 15ms |
OCN光 | 275Mbps | 235Mbps | 18ms |
plala光 | 260.41Mbps | 218.12Mbps | 21ms |
@nifty光 | 187Mbps | 224Mbps | 14ms |
コミュファ光 | 592Mbps | 548Mbps | 14ms |
eo光 | 721Mbps | 598Mbps | 15ms |
メガエッグ光 | 376Mbps | 331Mbps | 22ms |
ピカラ光 | 504Mbps | 462Mbps | 18ms |
ビビック光 | 472Mbps | 398Mbps | 24ms |
NURO光 | 589Mbps | 542Mbps | 11ms |
au光 | 502Mbps | 482Mbps | 15ms |
Swift光 | データなし | データなし | データなし |
どこのサイトでも説明してるので今更詳しい解説は避けますが、光回線を申し込むならネットの優良代理店かプロバイダによっては公式サイトで申し込むのがキャッシュバック額が大きく、入金もはやいです。
下記に厳選した回線別の申込み先を記載します。
~厳選条件~
- 基本料金が最安級
- 通信品質がIPoE(IPv4 over IPv6)or独自回線
- 特典付き
- 優良代理店(高額キャッシュバック、入金が速い、手続き不要・複雑じゃない)
- スマホとのセット割引を加味しない。純粋に光回線の月額料金が安い
- 長く使ってくこと前提で、光回線単体で安い
※キャッシュバック額を込みで1年間の実質金額で比較すると、もっと安いものはあるが2、3年後に乗り換えしないと損するようなものは除外。1年間の実質金額で比較をすると損したくなければ、頻繁に乗り換えしなければいけなくなります
これら代理店であればキャッシュバックのもらい忘れ、手続きが複雑などはないので高額キャッシュバックをもらえつつ、安心して乗り換えることができます。
②料金が高いと思う方
本当に料金が高いですか?一度マイページで内訳をしっかり確認しましょう。
光回線のみの契約であれば請求額の目安は、戸建てで6,000円前後、マンションで4,500円前後です。
光電話利用してるなら+300円~500円、光テレビで500円前後が足されます。
どの光回線も純粋な料金はほぼ横並びで、月額が上の請求額の目安より1,000円以上料金差があるのは稀です。
料金が高い理由は
- 不要なオプションがついてる
- セット割引がスマホからされてるのに気づいていない
- 工事費が上乗せされている
- プロバイダを別途契約している
- 光電話でナンバーディスプレイなどのオプションに加入している
これらは確認しましたか?これらを考慮しても高いのであれば乗り換えしたほうがいいでしょう。
③サポートの質が悪い
カスタマーサポートの質が悪くて解約したいと思う方はちょっと冷静になりましょう。
年に何回もサポートに連絡することはないと思うので、乗り換えはやめて我慢するのが一番いいと思います。(解約電話でもイライラさせられる可能性があるため。)
経験上、光回線のカスタマーサポートはフレッツ光を除いて全体的に質が悪いです。
「でももう我慢ならん!こんな会社にお金を払いたくない!」と思う方、心中お察しします。
トラブル対応の不手際、何十分待っても電話が繋がらない、担当によって案内の内容が違う、言葉遣い、解約をしづらい案内などなど、、、。
あらゆる光の窓口に電話経験がある僕としては、
フレッツ光→NTTドコモ→あとは似たりよったりの順番でサポート品質が悪くなっていくイメージです。
ドコモはそこまで悪い印象はないですが、結局のところ担当するオペレーターによります。
フレッツはみんな丁寧、しっかり説明してくれる、煩わしさがない印象が強いです。
ということでカスタマーサポートの品質を求めるのでしたら、フレッツ光一択です。
しかしフレッツ光は、プロバイダ契約を別でするので月額は高いですよ。
④営業の口車に乗せられた
訪問販売、催事、家電量販店などの営業の口車に乗せられて契約してしまった方は、利用開始している人としていない人とで対処が違います。
- まだ利用開始していない方
-
初期契約解除して今まで通り使うか、ネットの代理店経由で申し込みましょう。
ネットの代理店経由で申し込むのが結局一番お得です。
「でもネットで申し込みって不安…」と思う方もいるかもしれませんが、お店で契約しても契約手続きを手伝ってくれるだけで、特典が少なくメリットはありません。
- 利用開始してしまっている方
-
安くなった、速くなったならそのまま使えばいいです。
ですがキャッシュバック額はネット申し込みと比べるとかなり劣ります。
営業マンから申し込むメリット
訪問販売や量販店からの申し込みはデメリットばかりですが、メリットももちろんあります。
それはその場で疑問点があれば聞けるということ。
しかし販売員によって知識量はバラつきがあるので、メリットというには弱いかもしれないです。
デメリットはご存知の通り、特典が圧倒的に悪いです。人件費がかかりますからね。
営業マンに営業されたあなたは乗り換えによるメリットがある可能性が高い
一つ留意しておきたいのは、営業マンに営業されたということはあなたは見込み客であった可能性は高いです。
営業マンに月額費用や速度、利用状況について色々聞かれたと思います。
その情報で営業マンが、「この人は乗り換えるメリットがありそうだな」と思ったから契約の流れにもってきた可能性があるということです。
なので、営業マンから営業されたのを機に一度、回線を見直すのは大いに意味のあることだと思います。
光回線は契約したらしっぱなしで、見直さないことがほとんどでしょう。
営業マンから契約してもお得なことはほとんどないですが、見直しのキッカケを作ってくれたという意味では感謝すべきでしょう。
営業マンから営業されるときの心得
営業マンから営業されるのは良いことです。
とはいえ、ヤバイ営業マンもいるのは事実。営業をうける場合の心得をお伝えします。
- ろくでもない営業マン
-
お客にメリットがなくても、それっぽいことを言って契約の流れに持っていく人もいます。
その場合は気になったことはとにかく質問しましょう。どこかでボロがでます。
もし質問が浮かばなければ喋り口調や身だしなみ、態度などで判断しましょう。
清潔感がない人はダメな営業マンの確率が高いです。
- 嘘つき営業マン
-
「ネットが速くなる」という営業マンは嘘です。
速くなるかどうかは実際に工事して使い始めなければ誰にも分かりませんし、速くなると明言するのは回線業者から禁止されているはずです。
⑤引っ越しを考え中
引越し先で現回線が利用可でも不可でも乗り換えはしたほうがお得です。
なぜなら、移転手続きは新規契約や乗り換えと同様レベルの手間がかかります。
どうせ同じ手間がかかるなら現金のキャッシュバックをもらえる他社に乗り換えたほうが嬉しいですよね。
乗り換え先のキャッシュバックで、違約金や工事費残債の補てんがあるので、手元に数万円残りますよ。
もちろんスマホのセット割なども考慮する必要はありますが、キャッシュバック額と天秤にかけてキャッシュバックに軍配が上がるなら、アリな選択です。
その乗り換えは必要?不必要?についてに関するQ&A
まとめ
最後に「あなたは本当に乗り換えする必要があるか?」に関するまとめです。
- 対処をしたけど速度が改善されないなら、本当の意味での回線自体をかえること
- 料金はどの回線もほぼ横ばい。不要なオプションがついてないかなどを確認しましょう
- カスタマーサポートの質はフレッツが一番
- 営業の口車にのせられてしまったなら、初期契約解除
- 引っ越しは、移転手続きするくらいなら乗り換えしたほうがお得
無駄に乗り換えをしても徒労に終わるので、しっかり自分の目的にあっていれば乗り換えをしましょう。
乗り換えるときは回線そのものを乗り換えるのがオススメです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。